韓日フォーラムは1999年発足以来、日韓の相互理解とコミュニケーションの促進を主な目的として活動していますが、東日本大震災のボランティア活動を皮切りに「アジア希望キャンプ」をスタートすることとなりました。そこで韓日フォーラムが日韓だけではなくアジアに視野を広げ、発展途上国でボランティアをする「アジア希望キャンプ」を始めるに至った経緯をここに記したいと思います。
2011年の3月震災直後に韓国でボランティアを募集したところ、わずか一週間で志願者数が500名を超えました。ところがその直後、
独島(日本名:竹島)に関する日本の歴史教科書改訂について韓国で大きく報道され、ボランティアの希望者数が10分の1程に減ってしまいました。そのような状況の中、RQ災害教育センターの仲介と秋田県大仙市の暖かいサポートのお陰により、宮城県の被災地において計5回に渡るボランティア活動を実現することができました。
秋田県大仙市(風登紀英氏)、日本エコツーリズムセンター(広瀬敏通代表)、日本国際交流基金ソウル文化センター、日中韓虹のかけはしAKITA、SKテレコムの携帯電話海外ローミング無料支援、月山財団、ソウルジャパンメディア(田中政道代表)、くりこま高原自然学校(佐々木豊志代表)、レイズハウス不動産、居酒屋とんありソウル市庁店など多くの方々からの支援があって実現可能となりました。この場を借りて改めて深く感謝申しあげます。
韓日フォーラムの岩手県と宮城県でのボランティア活動は、韓国のKBS全国テレビで「愛を込めて世界へ」という題名でドキュメンタリーとして製作され、2回にわたり全国放送されました。歴史上の問題を追うのではなく、今後日韓の「未来」を創っていくであろう若者達が、力を合わせて日本の復興を支援した姿は多くの人々の反響を呼びました。それと同時に、継続的な支援協力の必要性も伝えることが出来ました。
① 東日本の被災地を支援するための全体会議を開催
・ 2011年3月26日(土) 18:00~20:00
・ 光化門メディアセンター
・ 宮城県ソウル事務所長、北東北3県ソウル事務所長も出席され涙の報告を行ないました。
② 東日本の被災地を支援するためのチャリティー募金
・ 2011年4月11日~4月12日
・ とんありソウル市庁広場店
③当時韓国国内では目に見えない放射能に対する恐怖心が高まっていました。雨が降った場合、韓国国内の小中学校が臨時休校をするなどの対応をとっていました。そこで私たちは放射能に関する正しい知識をわかりやすく韓国国内へ伝えようと、このような資料の製作も行いました。
④ 宮城県と岩手県の被災地へのボランティア派遣
・第1回 2011年5月22日~5月27日 (5泊6日) http://cafe.naver.com/kjforum/1657
・第2回 2011年6月13日~6月20日 (7泊8日) http://cafe.naver.com/kjforum/1703
・第3回 2011年7月11日~7月18日 (7泊8日) http://cafe.naver.com/kjforum/1793
・第4回 2011年8月18日~8月22日 (4泊5日) http://cafe.naver.com/kjforum/1885
・第5回 2012年7月30日~8月04日 (5泊6日) https://cafe.naver.com/kjforum/2305
⑤ 災害を超えて未来へ世界へ、日韓アジア希望ボランティアキャンプの旗揚げを
アジア希望キャンプのきっかけとなったのは、2011年3月11日の東日本大震災です。2011年7月に宮城県の南三陸と気仙沼で開催された「日韓ボランティア・フォーラム」では、ボランティアに来た日韓の若者と被災地の住民が参加し、貧困に苦しんでいたり自然災害に見舞われたアジアの地域に希望を与える「アジア希望キャンプ」を始めることになりました。
津波被害があった海岸地域にひまわりの種を植えました。ひまわりは塩分を分解して土壌の栄養を再生してくれる力があるそうです。ひまわりの種は真夏の太陽をたっぷり浴びて元気に育ちました。ひまわりが「アジア希望キャンプ機構(アコピア)」のシンボルになった経緯です。