前田萌々 (熊本県立大学)
私は2023年7月3日から8月23日までの約2ヶ月間、アコピアの日本人スタッフとしてインターンシップに参加させていただいた。将来、日本と韓国をつなぐ架け橋になれるような仕事をしたいと考えていたこと、国際交流に関心があったことから、本インターンシップに参加した。
7月は、くまモンふるさとプログラムへ韓国人の勧誘、大手事務所のオーディション情報収集、通訳、YouTube関連を行った。
くまモンふるさとプログラムへ韓国人の勧誘では、Instagram投稿、Twitter投稿、Naver Cafe投稿を行った。投稿の素材を作るにあたって、Canvaというアプリを利用した。韓国の方に興味・関心を持ってもらうために熊本の認知度を上げる必要があると考えた。くまモンや熊本城といった有名なものだけでなく、熊本出身の私だからこそ知っている熊本の観光スポットや美味しい食べ物、方言、イベントを各種snsに投稿した。対象が韓国の方だったため、投稿内容は全て韓国語で作成した。自分の韓国語能力に不安はあったが、一度自分で作り、他のインターンに添削をお願いして韓国語に対する不安を解消した。結果として1人も韓国の方を集めることができなかったが、この業務を通して問題に対する解決策を考える力が身についた。
大手事務所のオーディション情報収集では、オーディション情報を調べ、Wordでまとめるという業務を行った。大手事務所は、SM, JYP, YG, HYBE, PLEDIS, CUBE, SOURCE MUSIC, WAKEONE, FNC, Jellyfish, DSP, MYSTIC STORY, Block Berry Creative, ADOR, Bighit, MNH, STARSHIP, WM, woollim, IST, fantagio, high up, rainbowbridge world, TOP MEDIA, BE:LIFT, Bg planet made, YUE HUA, KQ, MAROO, PNATION, ABYSS, HYBE LABELS JAPAN, RBW, THEBLACKLABELの全部で34社である。最初は、各事務所のホームページからオーディション情報を収集していたが、ホームページではなくInstagramでオーディション情報を公開しているい事務所が多いことに気づき、Instagramを中心に情報を集めた。この業務を通して、情報収集能力が身についた。
通訳では、養成コースの子が携帯が使えなくなったということで、simカードを買ったところに行き、原因を聞き、新しいsimカードを買うお手伝いをした。また、体調が悪くなってしまった養成コースの子を病院に連れて行き、診察を受けさせ、薬局で薬を受け取るお手伝いもした。この業務を通して、私の韓国語能力が向上した。
YouTube関連では、YouTube担当を中心に日本人インターン全員で協力して企画・撮影・編集を行なった。企画では、対象を韓国に興味のある日本人に決めて、それに合うように、K-POP絵文字当てクイズや練習生養成コースインタビュー、幼少期の写真から韓国芸能人を当てるクイズなどの動画内容を企画した。撮影の際は、撮影の流れやセリフを先に考えて撮影がスムーズに進むように工夫した。編集は、Adobe Premiere Proを使ったことがある人間が私しかいなかったため、最初は私が中心となって編集を行なった。編集をしながら、他のインターンにも使い方を教え、編集できる人を増やすことで効率化を図った。企画・撮影・編集だけでなく、海外チームのYouTubeの韓国語起こしも行なった。海外インターンとは、英語が得意なインターンに助けてもらったり、自分の拙い英語を使って意思疎通を図った。韓国語起こしは難しかったが、韓国語のリスニング練習になり、いい経験となった。
7月末からは、オーディションキャンプとミュージカルの練習が始まった。
オーディションキャンプでは、事前準備としてTmoneyカードのチャージをしたり、どこで昼食をとるかや、誰がいつ引率をするかを決めたりした。引率の内容としては、仁川空港までお迎えに行ったり、シェアハウスからダンススタジオまでの往復や、夜景バスツアーの引率をしたりした。配布したTmoneyカードを参加者から回収する作業も行った.
レッスンが終わるのを待っている間は、近くのカフェに入って通常業務を行なった。
通常業務の内容として7月末からは、くまモンふるさとプログラムに加えて、湖東学園の日本語学科へ韓国人を入学させるための業務を行なった。湖東学園のホームページには日本語・英語・中国語でしか説明がなかったため、私が韓国語に訳し、InstagramとNaverCafe へ投稿した。
オーディションの時は、会場設営・撤去に加え、参加者に番号を伝えてオーディションがスムーズに進行できるように心がけた。キャンプ期間は予想外の出来事が多発したため、臨機応変に対応する力が身についた。
ミュージカルでは、小道具の作成、照明を担当した。演者とスタッフみんなで集まり、セリフ合わせから練習に参加することで舞台に対する理解を深めていった。この業務を通して、舞台では照明・音響・背景・演者の全てが息を合わせなければ素晴らしい舞台を作ることができないということを学んだ
2ヶ月という短い期間だったが、アコピアで働く中で出会った人達や経験は生涯忘れられない財産になると思う。この2ヶ月で身につけた”問題の解決策を考える力”、”情報収集能力”、”韓国語能力”、”臨機応変に対応する力”を残りの留学生活、そして帰国後の生活で活かしていきたい。