インターン活動を通して
国際政治経済学部 真央
私は2015年2月から12月の夏休みをのぞく8か月間延世大学に交換留学生として留学しました。
春学期は大学や寮、外国語での授業など新しいことばかりで楽しみながらも生活や環境に慣れることで必死でした。夏休みが終わり韓国生活にもだいぶ慣れた秋学期、帰国後の就職活動を見据え、校外での活動を新たに始めたいと思い探してみたところこのアジア希望キャンプ機構を見つけ、8月末から始め12月末までの4か月間ここでインターンとして働きました。
私の主な仕事はフェアトレード活動と日本の高校生に対する留学斡旋のための学校訪問、日系企業に対するCSR活動でした。
アジア希望キャンプ機構は韓国で第一のフェアトレード振興団体です。私はそのスタッフとして、毎週韓国の中学生から大学生と一緒にフェアトレードの認知度をあげるための広報活動、ポスター作成、フェアトレード商品の販売を行いました。学生やお客さんとは韓国語で主にコミュニケーションをとるため、大学のクラスよりも実践的に韓国語を話す機会があり、とてもためになりました。また私自身フェアトレードに対する認識が高まり、生産者の苦しい生活の上に成り立っている自由貿易について見つめ直すことができました。
2つ目は日本高校生に対する留学のお手伝いとして留学先である高校に訪問し、協力していただけるかの交渉、協定高校の紹介動画を作るための校内見学や学校のイベントへの参加などの活動です。訪問した高校は、どこも芸術や芸能に特化している高校でした。韓国の高校に訪問する機会もありませんでしたし、日本でも芸術などの専門的な高校に行ったことがなかったのでこれは私にとってとても貴重な体験となりました。学生の公演のレベルの高さに驚き、韓国における企業間の交渉を参加者として間近で見れたことは韓国文化や韓国社会への理解につながりました。
3つ目の活動は日系企業に対するCSR活動の促進です。韓国では企業の社会責任がとても重要視されており、どの企業もCSRを行っています。まだ日本ではそれほど重視されていないために、韓国で活動している日系企業に対し日本人留学生や韓国人学生のインターン斡旋やボランティア活動委託を承るための活動を行いました。大学3年の後期ということもあり個人的に就職活動のための準備を進めていたのでインターンとして様々な日系企業を知り、訪問できたことは就職活動においてとても役に立ちました。また、アルバイトではこのような機会はないのでインターンとして働いてよかったと思った点でもあります。
4か月のインターンを通じて、韓国語の語学力の向上、学生生活では見えない韓国の文化や社会を知る、自身のキャリアにとって有益な経験ができました。また、インターンを通じて出会った会社の方々、日本人インターン生とのつながりは私の留学生活を豊かなものにしてくれました。アジア希望キャンプ機構でインターンができてよかったです。ここで学んだことを今後の生活に生かしていきたいと思っています。