横浜市立大学 国際総合科学部
伊藤清香
2014年9月2日から19日まで、インターンシップをさせて頂きました。大学の海外インターンシッププログラムで応募したので、学校側での面接とコリアプラザひろば側との面接を経て許可を頂きました。
今回、海外インターンシップをすることに決めたのは、「働くことがどういうことなのか」「実際のビジネスの世界はどのようなものなのか」を肌で体験したいと思ったからです。
現在、大学では経営学を専攻しており、日頃の授業で企業やビジネスについて学んでいますが、ビジネスといわれても実際の自分は学生なので、授業で取り扱われる実例なども、よく理解できないままであることが正直なところです。自分が本当に会社に入ったとき、このままでは何もできないのではないか、と思い、早い段階で経験を積むことに決めました。
3週間の滞在中に、私が実際に勤務したのはわずか10日ほどでしたが、毎回が勉強の日々でした。韓国語を話すどころか聞き取ることもままならなかったので、自分の最大限知っている単語から話の内容を理解するよう努めました。担当させて頂いた業務は、日本語での対応ができたので不自由はしませんでしたが、他のスタッフさんにフォローしてもらい、やっと業務が成り立つ、という状態でした。
しかし、何よりも衝撃を受けたのは、自分が「働くこと」について未知な部分が多すぎることです。頭でわかったつもりでも実際に行動してみると、全く理解できていなかったり、自分が曖昧にしてしまうことで周囲の人にどれだけ迷惑をかけてしまうのか、ということを本当に実感しました。「働くこと」がチームプレイであることを身にしみてわかりました。また、一緒に働く仲間や、お客さん、協力していただく会社など、たくさんの人の支えがあってひとつの会社が成り立っていることも実感しました。どの人たちも欠けてはならず、そのつながりを大切にしなければいけないこと。以前頭で理解しているつもりだったことを今回の体験で本当の意味で理解できたと思います。
仕事以外でも様々な気づきがありました。韓国を訪れるのは今回が初めてでしたが、出会う人は皆親切で楽しい方ばかりでした。街の雰囲気などはほとんど日本と変わりないですが、食事の時や買い物のときなど、韓国と日本の微妙な文化の違いを感じることができました。
韓国を訪れる前は、日本との関係や歴史的問題があることもあり、正直少し不安でした。しかし、実際に行ったこともないのに、韓国人と交流したこともないのに、日韓問題について自分がとやかく言う資格は全くありません。なので実際に韓国を訪れて韓国人と交流して、日韓関係の現実を確かめようと思ったのも、今回のインターンシップの目的です。たったの3週間ですべてを知ることは到底不可能ですが、実際に行ってみる、という初めの一歩を踏み出せたことで日韓問題の入り口までたどり着けた気がします。
大学を卒業するまで残り2年半あります。その2年半をどう使うかは本当に自分次第だと思います。ここでの活動は、これからの私に大きな影響を与えることと思います。インターンシップを経験して満足ではなく、インターンシップを終えた日からが始まりです。どんな小さなことでも自分に出来ることはどんどん挑戦して成長し続けます。