橋本泰成 (早稲田大学)
私は2019年の8月末から交換留学生として韓国へ来ました。韓国は日本から一番近い国であるにもかかわらず知らないことがたくさんあり、この国のことを深く学びたいと思ったことがここへ来る大きなきっかけでした。実際ここへきて授業を受けたり、人と話したりしてみると、歴史や人々の基本的なことを知らず自分の考えが誤っていたこともあり、学ぶことがとても多くあると感じました。
専攻が政治学なので大学では韓国政治史や韓国の社会問題を中心に学んでおり、韓国人の教授からそのような政治に関する話を聞く機会が多くありました。日本と韓国では歴史教育に差異があり人々が抱えている認識にも違いがあるので、実際に授業を受ける時も日本とは考え方が違うなと感じる時も多々ありました。しかし、外交や歴史の問題は日本と韓国の両国の視点から捉えることに意義があり、一方的に偏った考えを持ち続けるよりも理解や関心も深まると思いました。
インターンはちょうど冬の長期休みの間である2月末から3か月間の契約で始めました。新型コロナウイルスの影響が特に大きい時期だったので、勤務時間や業務内容が多少変動することもありましたが、業務には精一杯取り組めたと思います。最初はブログでの文章作成やコネストでの情報共有などを担当していましたが、人を惹きつける文章や魅力ある記事を書くことができずそのようなスキルも養っていく必要があると感じました。
印象のある業務としては、日本の都道府県を紹介する資料を作成したことです。実際に日本のことを紹介しようとしても地理や文化がわからなくて、調べていく中で新しい文化や伝統を知ることができ自分にとっても新鮮で有益な経験となりました。これらの資料は、日本語を専攻としている韓国の学生たちが日本の文化を知るために使われるということなので、私の作成したものが日本のことをより理解するための材料となれば幸いです。
職場で海外からのインターン生が働いていたのも刺激的でした。少しでしたが英語版のホームページの編集も担当させていただいたり、ユーチューブにアップする動画を撮影しに行ったりして、その中で彼らと一緒に作業することもありました。英語を使って違う国籍の方々と仕事するという貴重な経験ができたとともに、将来このような環境の中で仕事ができる職に就きたいと思うようになりました。
まだ韓国語を学び始めてから日が浅く、社会人になるために必要なスキルも不十分ですが、ここで働けたことは自分にとって自信にもなり、今後の人生において必ず役に立つ経験になったと思います。3か月という短い期間でしたが大変お世話になりました。